FTXのレバレッジは20倍?通貨ペアや規制の設定方法も徹底解説

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2019年に設立された暗号資産取引所FTXは、歴史が浅いながらも利用者数100万人を超える人気の高い取引所です。
取扱コインの豊富さや独自のトークンである「FTTトークン」は利用者の利便性を考えたサービスを展開しています。
しかし、FTXの利用を検討しているユーザーの中には、レバレッジが気になっている人も多いはずです。
そこでこの記事では、FTXの最大レバレッジの比較とレバレッジの設定方法を解説しています。
取引を始める前に、ぜひ本記事でFTXのレバレッジの仕組みを学んでいきましょう。

FTXの最大レバレッジは?

現在、FTXの最大レバレッジは20倍です。
FTX設立当初の最大レバレッジは101倍でしたが、2021年7月より20倍に引き下げられました。
その理由としては、101倍というハイレバレッジで取引するユーザーが少ないことや、暗号資産の投機的なイメージを健全なものにしたいという​​FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード氏の考えからです。
バイナンスも同時期にレバレッジを100倍から20倍にしており、海外の取引所ではこうしたレバレッジの引き下げが相次いでいます。
こうした動きは、ユーザー大切な資産を守ると共にに、暗号資産=健全な投資へのイメージ戦略だといえるでしょう。

FTXの通貨ペアとレバレッジを他社と比較

次に、FTXの通貨ペアと最大レバレッジを他社と比較していきましょう。
以下では、FTXで取扱がある通貨ペアとレバレッジを他社と比べてどうなのかを検証しました。

通貨ペアは14種類

FTXの通貨ペアは約40種類以上あり、定番のビットコインからアルトコインまで幅広いのが特徴です。
以下は、FTXで取り扱っている通貨の一例になります。

Algorand (ALGO)
ビットコイン(BTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
バイナンスコイン(BNB)
ビットコインSV(BSV)
EOS (EOS)
イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアム(ETH)
フォビトークン(HT)
LEO (LEO)
ライトコイン(LTC)
OKB (OKB)
TRON (TRX)
Tether (USDT)
XRP (XRP)

また、FTXには次のような取扱商品があり、リターンやリスクなどに応じて投資家は商品を選択できます。

現物取引
先物取引
レバレッジトークン
インデックストークン
株式のトークン
MOVEコントラクト

さまざまな取引商品の中から、自分にあったものを選択できるのがFTXの魅力です。

他社と比較

FTXは、2021年7月より最大レバレッジを101倍から20倍に変更しました。
以下では、他社との最大レバレッジを比較していきましょう。

取引所 最大レバレッジ 追証/ロスカット
国内取引所 bitFlyier(ビットフライヤー) 2倍 あり/なし
Coincheck(コインチェック) レバレッジ取引なし あり/なし
​​GMOコイン 2倍 あり/なし
海外取引所 バイナンス 20倍 なし/あり
FTX 20倍 なし/あり
bybit 100倍 なし/あり
OKEX 100倍 なし/あり

まずは、国内の取引所はレバレッジが4倍までと法律で規制されています。
ほとんどの取引所では、最大レバレッジを2倍に引き下げ、Coincheckではレバレッジ取引自体を終了しました。
このように国内では、厳しいレバレッジ規制がかけられています。
一方で、海外の取引所は仮想通貨のレバレッジに関する国際的な規制がないため、自由な設定が可能です。
bybitやOKEXのように、レバレッジ100倍の取引も可能ですが、損失を考えるとハイリスクになります。
バイナンスやFTXのようにレバレッジ20倍という今回の引き下げは、リスクを回避しつつ大きな利益も狙える倍率なのではないでしょうか?

分離マージンとクロスマージン

FTXには、投資家のリスクヘッジと資産管理ができるように2種類の証拠金オプションがあります。
以下では、分離マージンとクロスマージンの解説をそれぞれしていきましょう。

分離マージンとは?

分離マージンとは、証拠金の一部だけにレバレッジをかけてリスク回避を行う取引方法です。
あらかじめロスカットの金額が制限されているので、証拠金以上の大きな損失を出さないようにしていきます。
あまり操作が慣れていない初心者トレーダーでも実践が可能な取引方法だといえるでしょう。

クロスマージンとは?

クロスマージンとは、証拠金全てにレバレッジをかける取引方法です。
証拠金を全て使うためポジションが維持しやすく、含み損に対応しやすくなります。
そのため、損切りのタイミングを自分で調節することができるでしょう。
しかし、一度に大きな証拠金をかけるとリスクも増えてしまうので注意が必要です。

FTXのレバレッジ設定方法

FTXのレバレッジ設定方法は​​、アカウントログイン後の「Settings」ページから行います。
レバレッジの変更をするには「margin」の項目をみていきましょう。
FTXでは、以下の倍率からレバレッジを選択できます。

1倍
3倍
5倍
10倍
20倍

取引をする前には、証拠金の残高を確認しながら設定して下さい。
また、ポジションを保有している場合の倍率変更はできないので、変更するのであれば全てのボジションを精算する必要があります。

FTXレバレッジ注意点

FTXでレバレッジ取引をする際の注意点は、手数料が取引量によって変わるということです。
FTXは、過去30日の取引量によって手数料が以下のように変動します。

 

FTXの手数料一覧
Tier 過去30日間の取引量 メイカー手数料 テイカー手数料
1 0 0.02% 0.070%
2 100万ドル 0.02% 0.060%
3 500万ドル 0.015% 0.055%
4 1000万ドル 0.015% 0.050%
5 1500万ドル 0.010% 0.045%
6 3500万ドル 0.010% 0.040%

このように、取引量が多ければ多いほど手数料は安くなる仕組みです。
また、FTNは取引量の他にもレバレッジトークン(FTT)の保有量によって手数料割引が行われます。
FTTについて、次の章で解説していきましょう。

FTXのレバレッジトークンについて

FTXのレバレッジトークン(FTT)とは​​ERC-20規格に基づいた、現物取引による実質的な取引方法で証拠金不足の強制ロスカットなどを回避できるというメリットがあります。
FTTには、5種類の銘柄によって以下のようなレバレッジが設定されています。

 

レバレッジトークン一覧
FTT種類 レバレッジ倍数 ポジション
BULL 3倍 ロング
MOON 10倍 ロング
HEDGE 1倍 ショート
BEAR 3倍 ショート
DOOM 1倍 ショート

例えば、ビットコインのMOONを購入して価格が上昇した場合、値上がり価格の10倍の利益がでます。

しかし、値下がりした場合の損失額も10倍になるので、ハイリスクハイリターンの取引でもあるでしょう。

FTTには強制ロスカットがないので、損切りの見極めも重要です。

また、FTTを保有すると、取引手数料が安くなるという特典もあります。

保有量に対する割引率は、以下の通りです。

レバレッジトークン(FTT)保有量による割引率一覧
FTT保有量 割引率
100ドル 3%
1000ドル 5%
5000ドル 10%
1万ドル 15%
5万ドル 20%
10万ドル 25%
20万ドル 30%
50万ドル 35%
100万ドル 40%
250万ドル 50%
500万ドル 60%

このように、FTTの保有量によって最大60%の割引率が適応されます。

ただ、テイカー手数料については割引率0.015%が最大となっているので、注意しましょう。

FTTの手数料について

レバレッジトークンにも手数料が発生し、その率は以下の通りです。
レバレッジトークンの手数料
作成・償還料
0.1%
管理料
1日0.03%

レバレッジトークンは作成時および償還時に0.1%の手数料がかかります。
また、管理料として1日あたり0.03%の手数料が発生するシステムです。
管理料はポジションを保有しているだけで発生する手数料なので、ポジションを長く持ちすぎると損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。

FTXレバレッジまとめ

ここまで、FTXのレバレッジについて解説してきました。
FTXの最大レバレッジは20倍です。
取引手数料については、過去30日間の取引量で変動するので決定されます。
また、FTTの保有量が多ければさらに割引率が上がる仕組みになっているのです。
この機会に、ぜひFTXでお得に取引してみてはいかがでしょうか?

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